2023.5第78号
GWはお天気もよかったので、久しぶりに旅行に出かけた方も多かったのではないでしょうか。
私も、脳内デトックス!に奈良に行ってきました。この写真は東大寺。定番ですが、どんとした構えに荘厳さを感じ、毎回、癒され、落ち着けて、何かちょっと元気になれます♪。さて、やはりコロナ禍後+GWで、奈良はそうでもなかったのですが、経由地の京都駅の混雑はすごかったです。それでも、皆さんの顔からは、久しぶりに仲間と一緒に旅行できる嬉しさを感じました。
そして、GW後に、相次いで大人の麻疹(はしか)患者の発生が報告されました。コロナ禍で一般的な風邪も含めて感染症全体が少なかったので免疫がついてない分、現在、色々な風邪が多い印象です。人の往来が多くなると、感染症が増えるのは当然のことなので、致し方ありません。しかし、麻疹はコロナより感染力は断然、強く、全数報告することになっています。しかも子供では重症化しやすく、大変な病気で、肺炎になることもしばしば、頻度は低いですが、脳症を合併することもあり、その致死率は15%と高いのです。発熱と鼻水、咳、目やにが出てから3日後くらいに発疹が出てくるので、最初は他の風邪と区別がつかない点が診断の遅れにつながり(迅速検査キットはありません)、感染が広がってしまいます。
流行させない、かからないためにはどうしたらよいか?特効薬はありません、ワクチンです!!報告される患者さんはワクチン2回接種していない人がほとんどです。コロナ禍での医療機関受診控えにより、ここ数年、世界的に麻疹風疹ワクチンの接種率が低下しており、現在の接種率では流行を抑えられないのではと危惧されています。お子さんでは1歳になったらすぐに1回目、年長さんになったら2回目の接種を行いましょう。また、忘れてしまった人も三鷹市では18歳までは無料で接種ができます(他市でも7歳くらいまでできるところが多いです)。そして、最近では大人の患者の報告が多いので、大人の方もかかったことが明らかではない人は、是非、2回の接種を行なってください。。副作用はほとんどなく、予防効果は高いワクチンです。
~感染症情報~ 地域で流行している感染症をお知らせします
GW前はインフルエンザも少し流行していましたが、5月中旬現在、ほとんど見られず、下記の感染症や、普通の感冒が多く見られます。
○アデノウイルス感染症
のどの炎症が強い場合は高熱が続くことになりますが、目やにだけで熱がない場合(はやり目)も最近、多いです。特効薬はなく、のどが痛くて食事が取れない場合は水分補給を頑張ることが大切です。目やにに対して点眼薬を使用します。
○RSウイルス感染症
年長児では鼻水が多い程度ですが、3歳くらいまでのお子さんでは呼吸がゼーゼーします。ひどくなると呼吸が苦しくなり、入院することもあります。特効薬はありません。
○ウイルス性胃腸炎
流行が続いています。ノロ、ロタではありませんが、家族内感染も多いです。
〜受付事務より〜
○電話診察による処方箋発行について
新型コロナウイルスの蔓延防止の観点から、臨時的な措置として、電話診察により処方せんの発行が許可されておりましたが、厚生労働省よりこの特例措置は令和5年7月31日をもって終了すると通達がありました。
これに伴い、当院での電話診察による処方箋発行は、令和5年7月31日をもって終了とさせていただきます。8月1日から処方箋発行については、従来通り来院していただきますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
○マイナンバーカードの保険証確認について(マイナ保険証)
当院では、マイナ保険証を利用した「オンライン資格確認システム」を導入しております。
マイナンバーカードをお持ちの方は、窓口設置のカードリーダーにマイナンバーカードをかざし、顔認証、または暗証番号認証で保険の資格確認が行えます。公費医療券の読み取りもできますので、これまでどおりご持参ください。手順は音声ガイダンスでご案内しますが、不明な点は受付スタッフにお声がけください。
※マイナンバーカードを健康保険証として初めて利用する場合は、健康保険証利用の申込が必要です。あらかじめマイナポータルでの利用申込をお勧めします。
なお、従来の健康保険証でもこれまでどおり受診可能です。