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2025.11第93号

[2025.11.17]

 日本小児感染症学会に参加してきました。そこで話題になっていた薬剤耐性菌対策についてお伝えします。
 薬剤耐性菌(抗生剤が効かない細菌)が、30年前頃より増加しており、従来の抗生剤では効果がなく重症化してしまう症例が増えている。健康な子どもでもメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)による膿瘍(おできのひどいもの)や肺炎が増加し、尿路感染症を起こす大腸菌にも耐性菌が30%を占めるようになっている。又、今年流行している百日咳は、今まで効果があったマクロライド系抗生剤(クラリス、ジスロマック)が効かない菌の占める割合が増加し、ワクチンを接種する前の乳児で問題になっている。一方、新しい抗生剤の開発は利益が少ないことから、最近では行われなくなってきていることに加え、最近では薬の生産も落ちており、抗生剤は不足がちになっている。
 この話題はだいぶ前から出ていたのですが、以前は一部の菌や入院している患者さんに多かったのですが、最近は種類も増えていること、耐性率が増えていること、普通の外来、一般の診療所でも増えていることを今回、再認識しました。2050年頃(30年後!!)には薬剤耐性菌による死亡数が癌による死亡数を上回るという予測も出ています。未来の子ども達のために、もちろん今の子どもが大人になった時に、保護者の方が高齢者になった時に、現在、抗生剤で治せる感染症によって亡くなってしまうことになってしまいます。一番、大切なことは、やはり、必要がない抗生剤の使用をしないことです。いわゆる風邪には抗生剤は効きません。医師が安易に抗生剤を処方しないことはもちろん、重要ですが、患者さんのご協力も必要です。例えば、中耳炎に処方された抗生剤は日数分、飲み切っていただき、後日、余った抗生剤を別の機会に飲まないように、又、他の人に使わないようにお願いします。11月は薬剤耐性対策推進月間です!「はたらく細胞」とコラボしたキャンペーンサイト(AMR臨床リファレンスセンター)https://amr.jihs.go.jp/information/campaign2025.htmlもありますので、ぜひ、ご覧ください。また、当院の掲示板に掲示中の「かぜと抗生物質」のリーフレットをご希望の方はどうぞ。

 

~感染症情報~   地域で流行している感染症をお知らせします

○インフルエンザ

A型が小学校、園で大流行しています。例年より早い流行となっています。かかってしまった方でも、まだ予防接種をしていない方、2回接種のうち1回のみ済みの方も、今後の違う型の流行に備えて、接種をお勧めします。最近流行するA型には2種類あり、全国では現在、東京で流行している型ではない型が出ている地域もありますので、1シーズンにA型に2回かかることもあります。またB型は冬の後半に流行します。

○百日咳

以前より減っていますが、まだ散見されます。学童では長引く咳程度ですが、5種、4種混合ワクチン接種前の赤ちゃんがかかると重症化することがあります。赤ちゃんは2ヶ月になったら早めにワクチンを接種しましょう。

 

~お知らせ お早めにご準備をお願いします! 事務より

12月2日からは「マイナ保険証」「資格確認書」をお持ちください。

2025(令和7)年12月1日で従来の健康保険証は無効となり使用できなくなります。12月2日からは「マイナンバーカード(マイナ保険証)」または「資格確認書」をご提示ください。これまで通り、保険診療を受けることができます。

まだ「マイナ保険証」登録をしていない方や、マイナンバーカードを持っていない方には、従来の健康保険証に代わるものとして、「資格確認書」が交付されます。対象の方には加入している保険者(勤務先の保険組合や市町村など)から10月までに送付されています。
 これまでマイナ保険証を利用したことがなく「資格確認書」が交付されていないという方は、念のため、マイナポータルサイトでご自身のマイナ保険証利用状況をご確認ください。新たに取得する方や、紛失等での再交付には申請が必要です。約2週間ほどかかるため、お早めに手続きをすることをおすすめします。

 

 

 

 

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