三種種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)、不活化ポリオワクチンの就学前の追加接種のお勧め
最近、小学生で百日咳の患者さんが増えています。一日中の咳が長く続き、夜、咳で起きてしまったり、吐きそうになったりもします。生後6か月以下の赤ちゃんでは呼吸が止まりやすくなり重症化しやすいです。就学前の百日咳の抗体価が低下しているため、特に赤ちゃんがいるご家庭では、ご兄弟からの感染を防ぐためにも追加の接種をお勧めします。
ポリオは現在、国内での流行はありませんが、東南アジア、アフリカではまだ患者さんがおり、訪日する外人が増えている状況から、今後、国内でも患者さんが増える可能性があります。就学前のポリオの抗体価が低下していることから、追加の接種をお勧めします。
以上より、日本小児科学会では2018年8月より、就学前に三種混合と不活化ポリオワクチンの追加接種(5回目、任意接種)をお勧めしています。就学前でなくても、4歳以降でしたら接種できます。
又、11~12歳での二種混合(ジフテリア・破傷風)の接種に代わり、三種混合ワクチンを任意接種での接種もお勧めしています。
現在、この追加接種については、Webでの予約は行っておりませんので(接種回数の確認が必要なため)、接種ご希望の方は、電話にてご予約をお願いいたします。ご不明な点がありましたら、電話にてお問い合わせください。
注1)四種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ)は4回までの接種に限られているため、5回目以降の追加接種は三種混合と不活化ポリオワクチンを使用します。
注2)生ポリオワクチンを2回接種された方は、不活化ポリオワクチンの追加接種は必要ありません。